公募研究:令和4年度学術変革領域研究(A)

遊泳微生物集団が見せるジオラマ環境への自律応答現象の測定と機構解明

研究代表者
市川 正敏(京都大学 理学研究科)

本研究はモデル遊泳微生物として単細胞微生物の繊毛虫を用い、自然環境を模したジオラマ環境中での個体分布や運動変化のメカニズムを解明することで、個体の習性や生物対流などのマクロな性質に与える役割を明らかにする。これまでの我々の研究によって、繊毛の自律的機械応答を利用した単細胞レベルでの壁面集積機構が明らかになっている。本研究では、繊毛応答に加えて集団運動レベルで発生する流体力学由来・集団運動由来の非線形現象の実験測定を行うことで、単細胞から生物対流スケールに至る運動ダイナミクスを解明する。この研究を通じて、テトラヒメナや類似の繊毛虫の「行動」や「本能」と見られる性質を物理学や流体力学などを用いて構成論的に理解する。

遊泳微生物集団が見せるジオラマ環境への自律応答現象の測定と機構解明

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