公募研究:令和4年度学術変革領域研究(A)

数理モデル生成アルゴリズムの提案による生物の行動様式の多様性と普遍性の探究

研究代表者
上田 肇一(富山大学学術研究部理学系)

生物は種の違いによって多様な行動様式を示す一方で環境適応性など普遍的な機能を持つ。本研究では,数理モデル自体の生成を自動化させる動力学モデルを提案し,行動様式の多様性を動力学モデルのアトラクターの多彩さとして,普遍性を動力学モデルに課す拘束条件として表現することにより,生物の環境適応性に潜む数理機構の解明を試みる。そのために,自律分散制御による環境適応行動を実現する上で主要な役割を果たす支配変数を特定するアルゴリズム,及び数理統計的手法による制御関数の決定手法を開発する。この研究の推進により,細胞運動,及び生物集団運動で観察される環境適応行動を再現する低次元モデルを効率的に導出する手法を確立し,複雑環境による適応行動機構の理解に貢献する。

数理モデル生成アルゴリズムの提案による生物の行動様式の多様性と普遍性の探究

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