公募研究:令和4年度学術変革領域研究(A)

ジオラマ環境下における有殻アメーバの被殻構築行動解析

研究代表者
野村 真未(山形大学)

目や手、脳のない原生生物の有殻アメーバは細胞外の鋳型のない空間に、仮足を使って卵型の被殻を構築するが、その原理は分かっていない。本研究は2種類の有殻アメーバをそれぞれジオラマ環境下におき、観察することで、被殻構築行動原理を明らかにする。①被殻のパーツを細胞内で自作するポーリネラにおいて、光ピンセットやマイクロマニピュレーターを用いて被殻構築を妨害したり、パーツを剥奪するなどした後の有殻アメーバの行動を光学・電子顕微鏡を用いて解析し、被殻構築と細胞周期との連携、被殻構築プロセスの柔軟性に着目して議論を行う。②環境中から被殻のパーツを拾い集めるナガツボカムリにおいては、培養株の確立から始め、環境中のパーツ材料として各種ガラスビーズを与え、増殖速度やタイムラプスビデオ撮影により被殻構築行動を観察し、パーツの選定要因を明らかにする。これにより、有殻アメーバの被殻構築原理の一端を明らかにする。

ジオラマ環境下における有殻アメーバの被殻構築行動解析

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