公募研究:令和4年度学術変革領域研究(A)

ジオラマ環境で検証する藻類光走性の意義と鍵遺伝子の機能

研究代表者
若林 憲一(東京工業大学科学技術創成研究院化学生命科学研究所)

単細胞緑藻クラミドモナスは繊毛・光合成・光行動などの分野のモデル生物である。細胞に1つ存在する眼点で光を受容し、2本の繊毛(鞭毛)を操って方向転換し、正または負の走光性を示す。我々はこれまで、クラミドモナスの走光性の正・負は、細胞内の活性酸素種(ROS)の蓄積量がそれぞれ多・少になると誘導されることを明らかにしてきた。しかし、「ROSが増えると正の走光性を示す」ということは、ROSが多いときに、よりROSが産生されやすい強光環境に向かうことを意味し、一見すると自殺行為に見える。本研究では、1)ROSによる走光性符号決定の分子機構と2)走光性の符号切り替えの生理的意義をそれぞれ明らかにすることを目指す。1)2)ともにこれまで単離してきた走光性符号切り替え異常変異株を材料とし、1)ではその原因遺伝子とその機能を明らかにする。2)ではフィールドの光環境を模したジオラマ光環境を実験室に構築し、変異株の生残性を検証する。

ジオラマ環境で検証する藻類光走性の意義と鍵遺伝子の機能

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