公募研究:令和6年度学術変革領域研究(A)

環境因子によって覚醒する単細胞生物の走熱性の分子機構の研究

研究代表者
吉村 建二郎(芝浦工業大学システム理工学部生命科学科)

温度は生物にとって生存に直結する重要な環境要素であり、低温でも高温でも生存は困難になります。微細単細胞生物は、温度環境を温度センサーで感じ、生存に適した温度に向かって巧みに遊泳を制御し、至適温度に集まります。この行動を走熱性と呼びます。本研究では、微細藻類のもつ走熱性の温度センサーを明らかにし、温度センサーからの情報によってどのように運動が制御され、至適な温度に集まるかを明らかにします。走熱性の程度や方向は、細胞の代謝状態などの生理状態や、光や化学物質などの環境要因により大きく、しかし緻密に影響されます。本研究では、微細藻類が見る温度環境の景色が、生理状態や環境情報によりどのように違ってくるかを解明します。

環境因子によって覚醒する単細胞生物の走熱性の分子機構の研究

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