ジオラマ行動力学

本研究では、環境連成問題を徹底的に力学化して原生知能のアルゴリズムを読み解きます。
始めに、保存則を学理とした支配方程式を連立して解くことで、ジオラマ環境とパノラマ環境の物理量を詳細に求めます。次に、細胞応答の数理モデル化を行い、個々の細胞の行動を計算します。最後に、細胞集団の行動を計算し、それによる環境変化を求めることで、「微生物行動シミュレータ」を開発します。開発したシミュレータを用い、精子の行動アルゴリズムや微細藻類の行動アルゴリズム、腸内細菌の行動アルゴリズム、繊毛虫の行動アルゴリズムなど、さまざまな行動アルゴリズムを解明します。

精子に関する実験では、A01班の柴と連携します。微細藻類に関する実験では、分担者の上野およびA01班の紫加田と連携します。繊毛虫に関する実験では、分担者の西上と連携します。領域内の他班の実験やモデル化を反映したシミュレータを構築し、環境連成シミュレーションを行うことで、アルゴリズム検証とジオラマ実験へのフィードバックを行います。
領域全体における徹底力学化のインフラ的役割を担います。

左端のデッドエンドを避け、Uターンして逃げる繊毛虫

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