公募研究:令和6年度学術変革領域研究(A)

脳スライスをジオラマ環境として用いたオリゴデンドロサイト前駆細胞原生知能の解析

研究代表者
石原 康宏(広島大学 大学院統合生命科学研究科 生命医科学プログラム)

胎児期に発生するオリゴデンドロサイト前駆細胞(OPC)は脳内で随一の移動能を有し、軸索周辺に移動してオリゴデンドロサイトに分化し、ミエリンを形成する。ミエリンは、ニューロンの軸索を覆う脂質に富んだ膜構造であり、活動電位の速さと正確さを上げる役割をもつ。本研究では、多様なニューロンの軸索を含む脳スライス培養系をOPCが自由運動するジオラマ環境と見立て、OPCをジオラマ環境中に放ってライブイメージングを行うことにより、OPCの行動原理、すなわち、どのように軸索に寄っていくか、どの種の軸索に寄っていくかを明らかにする。さらに、炎症状態にした脳スライスをジオラマ環境として同様の実験を行うことにより、病態環境におけるOPCの行動原理を解き明かす。

脳スライスをジオラマ環境として用いたオリゴデンドロサイト前駆細胞原生知能の解析

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