公募研究:令和6年度学術変革領域研究(A)

ジオラマ3次元地形との相互作用による多細胞生物の細胞行動力学

研究代表者
杉原 圭(九州大学大学院医学研究院)

本研究の目的は、多細胞生物における細胞と3次元地形の間の相互作用を明らかにすることである。近年、細胞が人工的な環境において3次元地形を感知して行動することが生物工学研究により明らかになってきている。一方、多細胞生物には多様な3次元地形が存在しているが、それらは細胞自身によって形成される。申請者は本領域の公募研究を通じて、生体内でも細胞が3次元地形に対して応答することを実証し、そのメカニズムの解明に取り組んできた。今回の申請では、複数の生命現象に注目し、細胞と地形の相互作用を記述する数理モデルの発展、直感的な理解を可能にする模型構築、ジオラマ3次元構造を用いたイメージング実験系による生物学的メカニズムの解明に取り組む。これらの融合アプローチにより、細胞の原生知能によって実現される細胞-地形間の相互作用を明らかにし、それによって形成される組織構造の生理的意義に迫りたい。

ジオラマ3次元地形との相互作用による多細胞生物の細胞行動力学

令和6年度公募研究に戻る

ページトップへ