公募研究:令和6年度学術変革領域研究(A)

花粉管細胞の挙動アルゴリズムを規定するしくみの理解と再構築

研究代表者
武内 秀憲(名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所)

被子植物のオスの花粉管細胞は、先端成長によりチューブ状に長く伸びるという細胞自律的な仕組みを有している。一方で、雌しべは多数のシグナル分子を用いることで花粉管の挙動を正確に制御し、同種同士での受精を確実にしている。すなわち、雌しべという有性生殖のために構築された“ジオラマ環境”が、花粉管細胞の“知能”を覚醒させていると見做すことができる。本研究では、花粉管の挙動を規定する多数のセンサー(複数の細胞膜受容体)と雌しべに由来する制御分子群に着目した解析を行う。センサーの改変や雌しべジオラマ環境の再構築を試み、花粉管の挙動変化をライブイメージング解析することで、制御メカニズムを解明する。本学術変革領域の研究者と連携し、花粉管の挙動制御アルゴリズムのモデル化・定式化を試み、「ジオラマ行動力学」の創出に資する。

花粉管細胞の挙動アルゴリズムを規定するしくみの理解と再構築

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