公募研究:令和6年度学術変革領域研究(A)

精子貯蔵管ジオラマ環境における精子の運動パターンの解明

研究代表者
松崎 芽衣(広島大学大学院統合生命科学研究科)

鳥類の輸卵管の子宮膣移行部には精子貯蔵管という微小な管があり、精子貯蔵管内で交尾後の精子を長期間貯蔵できます。精子貯蔵管への侵入は鳥類精子にとって受精に必須のイベントですが、精子がどのようにして精子貯蔵管へ侵入するかはよくわかっていません。運動性が低い精子やビーズなどの粒子は精子貯蔵管に入らないので、精子は精子貯蔵管へ受動的に取り込まれるのではなく能動的に入っていくと思われます。つまり、精子は輸卵管内を遊泳しながら精子貯蔵管の存在を感知し、それに応じて運動を変化させる「原生知能」を発揮して精子貯蔵管へ入っていくと考えられます。私は、ウズラを研究材料として精子貯蔵管周辺の環境を解析し、精子貯蔵管を模したジオラマ環境における精子の運動パターンを観察することで、精子貯蔵管への精子の侵入メカニズムを明らかにしたいと考えています。

精子貯蔵管ジオラマ環境における精子の運動パターンの解明

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