公募研究:令和6年度学術変革領域研究(A)

単細胞生物における学習及び意思決定機構の創発原理の探究

研究代表者
上田 肇一(富山大学学術研究部理学系)

環境によって駆動される生物の能力を理解するためには,環境を活かし行動しようとする生物の自発的状態変化の仕組みを考える必要がある。通常,数理モデルにおいて環境は境界条件,内部状態はパラメーターとして表現され,環境とパラメーターの関係を適切に与えることによって実験結果を再現することが課題となる。しかし,生物の能力の起源を理解するためには,境界条件とパラメーターの関係性を理解する必要がある。本研究では,我々が提案した単一の状態変数を最大化させるアルゴリズムを基盤とするパラメーター自動調整モデルを,複数の状態変数を用いたモデルに発展させ,少数の変数評価(流量及び振幅)から多数のパラメーター制御を実現する数理モデルを提案する。これにより,多様な環境下における生物の学習及び意思決定機構の解明を試みる。

単細胞生物における学習及び意思決定機構の創発原理の探究

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