公募研究:令和6年度学術変革領域研究(A)

数理地理モデリングによる都市形成『実験』環境の開発

研究代表者
青木 高明(滋賀大学データサイエンス学部)

「いかなる場所に人々が集まり住むのか?」地形や気候・植生などの環境へ適応しつつ,人々は都市を建設し生活圏を広げてきた.しかし,外部環境に応じた都市形成の行動原理は未解明である.すなわち「環境の良いところを好む」以上のことが分からない.具体的かつ定量的に,地形勾配や降水量・気温等の条件がどれだけ都市分布パターンに影響を与えているのか? 近年,地形・河川・植生データなどの地表情報がメータ精度で利用可能となっている。我々は都市と道路の形成過程をパターン形成モデルとして捉え,これらの高精細地表情報データを外部条件として扱うことで,環境への応答行動を定量的に把握する.すでに地形条件のみを考慮したジオラマ環境を用意し,イタリア半島を事例に千年紀シミュレーターを開発している.これをベースに,温暖化による気候変化や海水面上昇などを想定したジオラマ環境を用意することで,1000年先を見据えた都市の環境適応戦略を探る.

数理地理モデリングによる都市形成『実験』環境の開発

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